Lasting

Lasting(ラスティング)とは、その名のとおりラスト(木型)にアッパーレザーをそわせる作業です。これまで個別に加工してきた、木型、インソール(足の裏に密着する底面の厚い革)、アッパーが一体化し一気に靴の形が現れます。

アッパーの踵と爪先に革の芯材を入れてピンサーと呼ばれるペンチとハンマーが合体した道具(アイキャッチ画像の中央の道具)で引っ張りながら釘で固定していきます。釘を打つ順番、位置、引っ張る力加減を考慮してピッタリと革が木型につくようにします。ラスティングの技術だけではなくパターンの精度が重要であり、さらには革の伸び方向を考慮してあるかどうかも関係しているので上手くできるか緊張の瞬間です。

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上の写真は爪先部分をめくってトウパフ(革の芯材)を糊で貼り、ナイフで余分な箇所をカットして曲線がなだらかに繋がるように加工したところです。トウパフは2.5mmの厚みがあり、硬化剤の役割もある糊でしっかり固まるので、完成時に木型を抜いても爪先の形状(エッグトウ)が維持されるのです。

このあと爪先部分を閉じて釘でとめていきます。革のギャザーをつくりながら爪先に凹凸ができないように慎重に。。。

IMG_3381

昆虫採集の標本みたいですね。ちなみにこの釘は次の行程、「Welting」でウェルトというパーツを縫い付ける際に全て抜いていきます。写真の中央インソールにはピンサーのハンマー部をテコの原理で押し当てた跡が残っています。相当な力で引っぱっていることがわかります。

Lastingは割と骨が折れる作業で夏場は汗だくになりますが、靴が立体になるので好きな行程の一つです。

Lastingの様子については過去のモックアップ製作時の記事でも紹介しております。

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